24時間対応サービスで心強さと安心感を
当社は、住居の設備やガス、鍵などに関するトラブルなど、賃貸アパートやマンションの入居者からの緊急相談に、365日24時間体制で対応するサービスを行っています。平日の深夜や土曜・日曜・祝日でもご相談をお受けできることは当社の大きな強みです。現在、契約世帯数は56,000件を超え、約190社の管理会社様と連携しています。コロナ禍を経て在宅時間が長くなったことで、上下や両隣の生活音や騒音が気になるという相談が増えました。入居者から管理会社への問い合わせが急増し、当社にも問い合わせに対応してほしいという依頼が多く寄せられるようになりました。そこで、まずはAIチャットを導入。FAQを準備し、入居者からの問い合わせに対応できるよう計画しました。しかし、入居者が書き込む情報とAIが認識している情報の不一致により、途端に判断ができなくなったケースも。AIは、最初にある程度の設定しておくだけで、あとは勝手に学んでくれるものというイメージがありましたが、想定していた以上に、開発とメンテナンスに人手や手間がかかることがわかりました。そのため、相談内容を蓄積してフローに落とし込む流れを作り、有人チャットに移行しました。人員配置やオペレーションに関する課題をクリアすることで、AIチャットよりも温度感のある対応を確実に実施していけたらと考えています。
優しさと成長意欲が働きやすさを生む
課題に対するアプローチのヒントとなったのは、東京・日本橋でオリィ研究所が運営するカフェ「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」でのひと時でした。難病や重度障害などで外出困難者である従業員が、分身ロボット「OriHime」と「OriHime-D」を遠隔操作して接客しているのですが、人間とロボットが円滑にコミュニケーションをとっている姿に驚くとともに、さまざまな事業に関するインスピレーションをもらいました。当社は2016年から障がい者雇用を始めており、現在も多くの社員が活躍しています。障がい者に限らず、身体的、経済的、精神的な理由で働きづらさを抱える方は、現在全国に約1,500万人もいらっしゃるそうです。私たちの事業が、彼らの活躍の場を増やすことにつながれば、こんなにうれしいことはありません。社員にはいつも「優しさ」と「成長意欲」を忘れないでいてほしいと思います。この仕事の喜びの一つは、相手から感謝の気持ちをいただくことです。お客様に対してはもちろん、社員同士も互いに思いやりを持ってコミュニケーションをとってほしいと願っています。
働きたいという意欲を支える会社であり続けたい
居心地の良い職場づくりも大切と考えています。当社では月に一度の「給食の日」を設けるなど、ユニークな取り組みを行っています。ほかにも週替わりで各社員への感謝のメッセージを募ったり、誕生日には寄せ書きを送ったりと、社員主体の企画を行っています。社員旅行などのイベントも実施しています。働きやすい職場で、心あたたかな仲間と仕事ができることは、出勤のモチベーションを高く保つことにもつながっているように思います。当社が求める人材は、やる気がある方、逃げ場ではなく「居場所」をつくりたい方です。一生懸命さや、ひたむきさがある方は可能性に満ちています。働きづらさを抱えている方も、誇りを持ってプレイヤーとしてしっかり働けることでしょう。今後も、意欲がある方の背中を押す会社であり続けたいと思います。