古紙リサイクルを軸に
多角化で未来への価値を生み出す
当社は、古紙の回収・販売を核としたリサイクル事業を通じ、持続可能な社会の実現に取り組んできました。香川県高松市を拠点に、東京・大阪・福岡など全国の主要都市へと広がり、北海道から沖縄までをカバー。さらにアジア各地ともつながるネットワークを構築し、グローバルな資源循環を実践しています。事業領域はリサイクルだけにとどまりません。清掃業、総合レンタル、人材派遣、不動産業など、地域や社会の課題に向き合う中で、必要とされる分野へ柔軟に事業を広げてきました。その根底にあるのが「夢はグローバルに、仕事は地産地消で」という考え方です。地域に根ざしながら価値を生み出し、視線は常に世界へ向けるという姿勢が、これまでの当社の成長を支えてきました。国内では紙需要の減少により、古紙リサイクルは斜陽産業と見られることもあります。しかし私たちは、その変化を悲観していません。むしろ、そこに新たな可能性があると捉えています。SDGsへの取り組みも、当社にとっては特別な施策ではなく、これまで当たり前に続けてきた事業活動そのものです。その価値を改めて社会の要請と結び付けることで、新しいビジネスの芽が生まれると考えています。ヨーロッパでの古紙調達や、アジアでの販売拡大といった取り組みも、従来の枠組みにとらわれない発想から生まれたものです。変化を前向きに捉え、柔軟に未来を描く姿勢こそが、当社の強みであり、これからの成長の原動力です。
エコを通じて人と地域の輪を広げる
「エコわ」プロジェクト
現在、特に力を入れている取り組みが、ポイント制資源回収サービス「エコわ」です。エコ活動を通じて、人と人、地域と地域の「輪」を広げ、前向きな循環を生み出したいという思いを込めています。当社のスローガン「あつまれ、未来。」を象徴するプロジェクトでもあります。エコわは、長年培ってきた古紙卸売業のノウハウを地域に還元する新しいリサイクルのカタチです。2023年にスタートし、現在では香川県を中心に11カ所へと拡大。家庭で不要になった古紙や古着を持ち込むと、重さに応じてポイントが付与され、商品券として使えるほか、学校や子ども食堂、動物愛護団体への寄付にも活用できます。単なる資源回収にとどまらず、行動そのものが地域貢献につながる点がエコわの大きな特徴です。協賛企業や団体、学校との連携も広がり、地域全体で循環を支える仕組みが少しずつ形になってきました。環境イベントやワークショップなども通じ、楽しみながら環境への意識を高める場づくりにも注力しています。2025年12月には会員登録世帯数が2,000世帯を突破。フランスの人気キャラクター「Gadou(ガドゥ)」とのコラボレーションなど、参加しやすい仕掛けづくりも進めています。エコわは、リサイクルを「義務」ではなく「参加したくなる行動」へ変えていく挑戦です。
協業の精神で業界課題に向き合う
環境経営ソリューションにも注力
私たちは、環境経営ソリューション事業やコンサルタント事業にも力を入れています。その根底にあるのは、自社だけでなく、全国の同業他社が抱える課題を共に解決し、業界全体の未来を永続させていこうという「協業」の考え方です。業界全体が回収量の減少や人材不足、車両や設備コストの高騰といった課題に直面する中で、各社が単独で戦うにはどうしても限界があります。特に地方では、その事業者が撤退すれば回収体制そのものが維持できなくなるケースも出てきています。そうした状況を見据え、当社ではこれまでに培ったノウハウやネットワークを生かし、廃棄物管理の適正化や業務効率化を支援する環境経営ソリューションを展開してきました。2025年にリニューアルした環境管理システム「Epe(エペ)」は、その象徴的な取り組みです。廃棄物管理やリサイクル、SDGs・ESG対応などを一元的に支援するクラウドシステムとして、自社が長年行ってきたコンサル業務をパッケージ化しました。業務の見える化や省人化を進めることで、現場の負担を軽減し、持続可能な事業運営を後押し・サポートする狙いがあります。さらに、古紙の計量を効率化するアプリの開発など、現場の課題を直接的に解決する新たなツールづくりにも取り組んでいます。高額な設備投資に頼らず、安価かつ実用的な仕組みで業界全体を支える。その発想も、同業者と一緒に未来をつくるという考え方から生まれたものです。当社は、業界再編やM&Aといった流れそのものを否定する立場ではありません。ただ、拡大や吸収ではなく、地域に根ざした事業者がそれぞれの場所で長く続けていける形を支援したい。そのために、営業や管理、設備調達など、当社が担える役割を引き受け、協業という形で課題解決に向き合っています。自社の課題を解決することが、結果として顧客や同業者、ひいては業界全体の課題解決につながる。環境経営ソリューション事業には、そんな思想が一貫して流れています。競争ではなく共創へ。当社は業界の旗振り役として、明るい未来に向けた取り組みをこれからも続けていきます。
リサイクルの未来を切り拓くのは「人」
変化を楽しみ、挑戦し続ける企業に
リサイクル業界は、今もこれからも「人」の力が中心となる産業です。当社ではDXの推進やAIの活用を通じ、業務の効率化と働きやすい環境づくりを進めています。属人的になりがちな業務を見直し、最新のテクノロジーを上手に活用することで、経験や年齢に関わらず力を発揮できる土壌を整えています。同時に大切にしているのが、変化を前向きに受け入れ、挑戦を楽しむ姿勢です。現状に満足せず、新しいやり方を柔軟に取り入れることが、個人の成長につながり、企業の成長を支えると考えています。さらに、視線は国内だけでなく世界にも向けています。資源循環のフィールドはグローバルに広がっており、今後は市場や物流、パートナーとの関係性を見極めながら、海外拠点の展開も視野に入れています。競争に勝つための会社ではなく、変化を楽しみながら進化し続ける会社でありたい。人を大切にし、テクノロジーを味方につけ、地域にも世界にも価値を届ける。その姿勢を軸に、当社はこれからもリサイクルの未来を切り拓いていきます。