メーカーに頼ることなく
総合的な水道事業を展開
1980年、神奈川県内で街の水道店として先代が創業。以来42年を経て、現在は神奈川県営水道管内、水道施設事業のトップランナー企業に成長できました。大きな理由として、社訓でもある「初心忘れるべからず」を社員と共有して守ってきたことがあげられます。仕事への取り組みは丁寧、かつスピーディに行っています。“早くて丁寧に”という一見矛盾する取り組みを実現できているのは、自社施工できる体制だからです。必要な機械や高い技術がある社員を持ち、メンテナンスを含めて、水道施設事業に関してはトータルに対応できます。社員間の意思疎通が早いのもひとつの特徴で、発注先からも高い安心感や信頼感を得ています。また、通常はメーカーに頼りがちな工程に関する工事も弊社だけで担えるので、中断することなく工期を進捗させることができます。加えて、土木工事業や造園業、設計施工も行っているため、関連する事業を弊社一社で請け負うこともできます。
オリジナル商品を開発
海や川の環境を汚さない
トータルで水道事業を行うことが、自社製品を開発するきっかけにもなりました。道路下で給水管取出工事をする際に、水道管(本管)から各住宅の給水装置へ設置します。鋳鉄管に穴を開ける際に鉄粉が出てしまう課題を解決しようと、STOKS(不断水穿孔工事の切屑・切粉除去装置)を開発。これは穿孔時の水圧を弱めてフィルターに加える衝撃を緩和し、2種類のフィルターで切屑・切粉を別々に除去できる装置です。これにより、作業時に発生する鉄粉や鉄屑が下水道管を通って、河川や海に流れる状況を軽減できました。生活する上で水は最も重要な自然の恵みです。その産物をクリーンに保つのは水道工事業者としての責務。この取り組みは環境保全の観点からも評価され、数々の工事表彰を受けました。昨今のSDGsの面からも注目され、他社から引き合いがあれば、商品をリースしています。また、回収した年間82000グラムの鉄粉や鉄屑は再生用資源として有価で売却。そのお金は毎年神奈川県水資源環境保全・再生基金への寄付活動として続けています。
若手の働きやすさを重視
LINEも積極的に活用!
地域や社会インフラに貢献し続けるために、若く活気のある人材を増やしていくことが大切だと思っています。「体力的にきつい仕事」と見られがちですが、弊社では働き方改革を進め、残業を少なくし、休日も多くとれる体制にしました。私が率先して退勤することで、社員の意識も変わり、残業しない分、業務の効率化を皆が考え、創意工夫。時間を意識する分、集中力を持って作業にあたるので、ケガのリスクも軽減できました。社員の体力面のケアとして、酸素水素カプセルを2台導入。水素と酸素で悪玉活性酸素を除去して血流をよくする効果があり、社員の健康管理を促進しています。また、朝礼もLINE上の朝礼に変えました。文字が残る分、私も的確な内容を考え必要な情報をLINEで送ります。そうしたら、社員もしっかりと読んで把握してくれる。形式だけの朝礼から一変しました。また、「見て覚えろ」の世界を脱するために、マニュアルを作成して皆で共有しています。例えば、水道管のポリスリーブ等の巻き方。地中で見えないからいいのではなく、効率的でキレイな巻き方を標準化しました。こうした働きやすさの改善で、“社会になくてはならない仕事”をできる幸せをかみしめる社員が増えていったら、私にとっても、この上ないほどの喜びです。