未来は“予測”するためではなく
自ら“創る”ためにある
当社は1970(昭和45)年、創業者3名が中心となり、「新しい、面白い事業を」という志の下、三菱電機株式会社北陸支社さまの電子機器サービスデポとして創立した会社です。創業当初から、無線機器・電子計算器・オフィスコンピュータの修理・保守を行ってきましたが、メーカーから代理店としての委託を受け、商品の販売・営業も担うようになりました。現在は、映像・インフラ・情報・公共・環境システム等の幅広い事業領域において、地域の皆さまに対してシステムの開発・提案・保守などを行っています。2019年(令和元)年、社名を「日本エレクトロニクス・サービス株式会社」から「NES株式会社」に変更し、新たな挑戦の一歩を踏み出しました。2020(令和2)年には、会社として大きな節目となる創立50周年を迎えました。会社が何周年を迎えたとしても、過去の成功が必ずしも未来を保証するものではありません。未来は“予測”するためにあるのではなく、自ら“創る”ためにあります。「時代に挑戦し、時代を創り、歴史に刻まれるような会社を創っていく」――これからの50年も存続意義、企業価値の向上に努め、地域への貢献を実現するため、さまざまな挑戦を続ける企業を目指したいと思っています。時代は常に動いています。その流れの中で、社会やお客さまから必要とされ、期待に応える企業であり続けられるよう、ビジョンを持って“新時代創り”を進めていきます。
キーワードは「安心・安全」
地域に溶け込む会社に
世の中のDX、デジタル化が進み、当社が取り組んできた分野は今後、ますます変革を遂げていくと思います。基本となる情報通信技術を根幹に、小水力発電を含めた電力・環境エネルギー技術等でさらに発展できるよう、チャレンジを継続していきます。私の中のキーワードとして「安心・安全、生命の保全」があります。これらにつながるシステム開発はやるべきだと思っています。社内としては、昨年度より、上司と部下の信頼関係とコミュニケーション向上を図るため全社員を対象に「目標管理制度」を導入しています。また年齢にこだわらず、やる気のある社員が昇格の機会を得られるような仕組みを作っています。社員みんなで創り上げる会社ですから、利益が出たら社員に還元するようにしています。また、当社では働く環境整備も進めています。社内にAEDを設置し、社員や来客に万が一のことが起きたときに対応できるようにしています。社員が少しでもリフレッシュできるようにと、社内フロアにマッサージ器を設置しました。福利厚生の部分では、数年前から、高級リゾートホテルと契約し、従業員の休暇取得時に利用できるようにしています。若い人たちにも魅力を感じてもらえるよう福利厚生を整えたいと思っています。現在、本社の移転を計画しています。あいの風とやま鉄道の沿線の新興住宅地の中に、新社屋を建設する予定でいます。当社はこれまで目に見えた地域貢献活動を行うことができずにいましたが、移転先では、小さなスマートタウンのようなものを提案することで、当社が培ってきた技術を街づくりへ活用していきたいですね。万が一のときには地域住民の一時避難場所として当社の本社施設を提供したいと思っています。年に一度は地域の方と交流できる場をつくり、住民の方に当社の構造を含めて知っていただける機会もつくりたい。地域に溶け込んでいける会社にしたいと夢を膨らませつつ、構想を練っています。
どんどん新しいことにチャレンジ
失敗もプロセスや成果は必ず生かせる
新事業開発の取り組みについては、国の公募事業(産学官連携プロジェクト)に取り組む中で虹彩認証装置など新事業や新製品の開発を行ってきました。新しい事業の芽は常に意識しています。これまで当社は10以上の特許を取得してきました。これからも特許出願し、他社にないものを作っていきたいと思っています。最近は社員の創造力、課題発見・解決力、提案力を醸成する目的で「NES未来ビジネスモデルチャレンジコンテスト」と称した新事業のアイデア募集を行っていますが、そこから形になった事業もあります。事業化したからといって、100%成功する保障はもちろんありません。一発で当たることもあれば、10年後に芽が出ることもある。社員にはどんどん新しいことにチャレンジしてほしい。失敗してもいい、会社の将来を託す意味もこめています。そのため、開発費を予算につけています。失敗したとしても、その開発に取り組んだプロセスや成果は、ほかの領域にも生かせるはずです。私自身、もともと技術畑として入社し、失敗もたくさんしてきましたが、上司から怒られた記憶はないんです。常に好奇心と興味を持ち、想像力を働かせ、世に役に立つことは何かを考え、それを形にする――その志で仕事に取り組んできたことが、今につながっています。若い人たちにも、社会に役立つアイデアがあれば、ぜひやってみてほしい。夢のある仕事をしたい方、新しいことにチャレンジしたいと思う方をお待ちしています。