株式会社宗重商店
- 建設
- 解体事業、リサイクル事業、不要品事業、リユース事業、海外事業、幼児教育事業、協同組合事業、不動産事業、仮設足場・建設事業、建機整備販売事業
営業職/事務職/技術職
勤務先:石川 ※転勤なし
北陸版2026(2024年12月発行)
能登のRe'スタートを始め
社会の重要な役割を担う
能登のRe'スタートを始め
社会の重要な役割を担う
株式会社宗重商店 代表取締役
宗守 重泰 氏
PROFILE
1974(昭和49)年生まれ。金沢市出身。大手百貨店に勤務後、1999(平成11)年に家業に従事。2007(平成19)年の法人化とともに、代表取締役社長に就任。お客さまの「お困りごと」を解決すべく、解体事業をはじめ、不要品事業や海外事業、幼児教育事業など幅広く展開している。
能登の復興を
“みんなのチカラで!”進める
当社は毎年12月に経営計画を作成し、年始の「経営指針発表会」でそれを全社員に発表するのが恒例で、18年間続けてきました。しかし、今年は1月1日の能登半島地震により、その計画は180度方向転換をせざるを得なくなりました。社員の中には能登出身の人がとても多く、「震災対策方針発表会」を行い、すぐに避難所への支援物資提供を開始する、そのような仕事始めとなりました。
私が副会長を務めている石川県構造物解体協会は、県内16自治体の公費解体を受託し、当社は被害が大きかった穴水町を担当することになりました。2025年10月末までにすべての被災家屋の解体工事を終了させなくてはならないため、詳細が決まっていない段階で、作業用の宿舎を建てたり、求人をかけたりと、準備を進め、これが最優先の仕事になっています。周囲からは「特需でいいね」と言われることもありますが、突然、仕事量が倍となったことで、その対応にひたすら奔走しています。この会社に入社してから25年間で、今が一番仕事をしています。当初は全社員の約半数が穴水に行っていましたが、全国から50社近く200人以上の仲間に集まっていただき、現在は私も含め、5人の社員が現地で管理を行う体制で進められるようになりました。能登にお住まいの方は、「次のビジョンを描くためにも早く更地にしてほしい」と言います。そのお手伝いができていることが尊く、そして改めて私たちの仕事の公益性を感じています。
コミュニケーションを
重視する風土を醸成
コロナ禍では良好な人間関係を築くために大切なコミュニケーションが制約を受けました。そのため、当初の予定を前倒しして、DX化を一気に進めました。その一つ、「ANDPAD(アンドパッド)」という施工管理ツールにより、社内フリーアドレスやペーパレス化が実現でき、残業時間は減り、コミュニケーションもより広範囲の人と取れるようになりました。その実績が評価され、建設DXを推進する企業を表彰する「ANDPAD AWARD 2023」ではDXカンパニー部門で最優秀賞を受賞しました。
自己成長と他者貢献を
感じられる企業
社員には社会とのつながりを感じてもらうことも大切です。社内の委員会活動や、地域や取引先を招待するイベントなど、社外の人と接する機会を多くつくっています。そこで、認めてもらえたり、あるいは感謝されたりすることは、自分のモチベーションにもつながるでしょう。社員の報酬とは、何も給料だけではありません。当社で働いていることで評価してもらえたり、できなかったことができるようになる「自己成長」や、誰かの何かの役に立っているという「他者貢献」を感じてもらったりすることも、また報酬だと思っており、そのような機会も当社では多いはずです。
中小企業で働くメリットとは、自分たちの環境を自分たちで変えられることではないでしょうか。私自身、現在の会社は発展途上だと思っていて、入社式では毎年、「みなさんには今日よりも明日、今月よりも来月、この会社をよくするために入社してもらいました」と伝えています。会社の不満を言うのではなく、どうすればその不満を解決できるかを、お互いに協力しあって考えていける、そんな関係を築いていけることを期待しています。
株式会社宗重商店
- 所在地
- 石川県金沢市畝田西1-112
- 創業
- 1939(昭和14)年3月
- 従業員数
- 81名
- 売上高
- 29億500万円(2023年)
- 事業内容
- 解体事業、リサイクル事業、不要品事業、リユース事業、海外事業、幼児教育事業、協同組合事業、不動産事業、仮設足場・建設事業、建機整備販売事業
- 企業サイト
- https://www.munejyu.com
- https://www.instagram.com/munejyu_shoten/
- Youtube
- https://www.youtube.com/channel/UC9jVWWti32FuTZpYFGPxydw