創業150年を誇る老舗企業
県内全域で多岐にわたる事業を展開
当社は明治元年、石炭問屋の「三宅石炭」として創業しました。そこから150年以上、時代の変化とともに扱うものを変えながら、地域の暮らしを支え続けてきました。1964年には社名を「三宅産業」として法人化し、現在はLPガスをはじめ、空調、水道、電気、床暖房、太陽光発電など、暮らしと仕事に関わる設備全般を手がけています。よく「三宅産業って何の会社ですか」と聞かれることがあるのですが、正直ひと言では言い切れません。それは、私たちが特定の商品を売ることよりも、「お客さまの困りごとに応えること」を仕事の中心に据えてきたからです。ガスや石油製品の販売だけでなく、上下水道工事、電気、土木・建築、太陽光発電、さらにはフロンガス破壊プラントの運営まで事業を広げてきましたが、全てはお客さまのニーズに合わせて積み重ねてきた結果だと思っています。企業の寿命は30年とも言われますが、サービス業としてここまで長く続けてこられたのは、石炭からLPガス、そして再生可能エネルギーへと、時代の流れに合わせて柔軟に変化してきたからこそだと感じています。
世界が認めたアリーナを支える仕事
大型案件がもたらした誇りと自信
近年は、住宅や地域密着の工事に加え、大規模な公共施設にも携わる機会が増えてきました。その中でも象徴的な案件が、2025年3月にオープンした「あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)」の衛生関連の給排水工事です。高松駅前・サンポートに立つ香川県の新たなシンボルともいえる施設で、トイレや消火設備といった、建物の根幹を支える部分の施工をJV(共同企業体)で担当させていただきました。外観デザインや内部の意匠とは違い、給排水や消火設備は完成後に目立つものではありませんが、利用する人たちが安全かつ快適に利用するために欠かせない存在です。特にアリーナのような大規模施設では、その重要性は一層高まります。表には出なくても、確実に機能し続けることが求められるもの。そこに誠実に向き合うのが、私たちの役割・使命だと考えています。あなぶきアリーナ香川は2025年12月、ユネスコの「世界で最も美しい建築」を表彰するベルサイユ賞のスポーツ部門で最優秀賞に選ばれ、「世界で最も美しいアリーナ」として高い評価を受けました。建築デザインが評価された賞ではありますが、その建物を支える設備の一部を担えたことは、当社として大きな誇りです。この大型案件を経験できたことは、社員にとっても大きな自信になりました。派手ではなくとも、当社が地道に積み重ねてきた技術や姿勢が、世界に認められる建物の中に生きています。その実感は、これからの仕事に向き合う上での大きな支えにもなっています。
「御用聞き」と提案力を軸に
地域に根ざした価値を広げていく
当社の経営の根幹にあるのは、先代から受け継いできた「お客様第一主義」です。「御用聞き」という言葉は古く聞こえるかもしれませんが、設備を扱う私たちにとっては、今もなお欠かせない姿勢だと考えています。住宅設備は設置して終わりではなく、その後のメンテナンスや不具合対応まで含めて初めて価値が生まれるものです。そのため、水回りや空調、電気、ガス器具などのアフターサービスを365日24時間体制で行い、「困ったときにすぐ頼れる存在」であり続けることを大切にしてきました。御用聞きは、続けるほどに精度が高まります。お客さまとの接点が増えることで、暮らし方や現場への理解が深まり、より踏み込んだ提案が可能になります。その積み重ねが信頼を生み、リピーターにつながってきました。この考え方を軸に、当社では拠点ごとの地域特性を踏まえた営業戦略を取っています。本社のある観音寺市では、長年の実績と知名度に支えられ、自然と相談が集まる環境があります。一方、2017年にリニューアルした高松支店は、当初は知名度も低く、競合が多い中で顧客獲得にかなり苦戦しました。そこで価格競争ではなく、「提案の質」で選ばれる方向へと舵を切り、水回りリフォームを起点に暮らし全体を見据えた提案を地道に重ねてきました。その結果、リニューアルから約8年が経った現在では売上も着実に伸び、部分的なリフォームに加え、住まい全体を一新するフルリフォームの相談も増えています。インテリアコーディネーターを配置し、機能性とデザイン性の両立を図っている点も、高松支店ならではの持ち味です。また当社は、お客さまの要望に応えるだけでなく、プロとして一歩踏み込んだ提案ができる点を強みとしています。太陽光発電や業務用蓄電池では、協力会社と連携しながら工場向けの新たなニーズ開拓にも取り組んでいます。今後は空き家を活用した不動産ビジネスにも注力し、施工力を生かした住宅再生を通じて、新築が高額になり手が届きにくい若年層にも選択肢を広げていきたいと考えています。さらに、クリーンエネルギーの普及やフロンガスの破壊・リサイクル、植樹活動や海外支援など、環境保護と社会貢献への取り組みも継続しています。派手さはありませんが、一つ一つの仕事に真摯に向き合い、地域に必要とされる価値を積み重ねていく姿勢こそが、当社の変わらない強みであると自負しています。
未来に生かす資格取得をバックアップ
社員の成長と働きやすい環境づくりを
当社では、社員全員が長く安心して働き、成長していける環境づくりを最も大切にしています。多能化を意識した人材育成や資格取得の支援を通じて、現場で本当に役立つ知識を身に付けてもらうことを重視し、社員の成長を後押ししてきました。また、週休二日制の導入やDX化による業務の効率化で残業も大きく減り、仕事とプライベートのメリハリがある働き方が定着しています。社内は役職や部署に関係なく声を掛け合える、風通しの良い雰囲気です。若手社員が中心となってSNSやYouTubeの配信など新しい取り組みに自由に挑戦できるのも、その土壌があるからだと思います。一度会社を離れた社員が戻ってくるケースが少なくないのも当社の特徴で、これは働く環境や人間関係がしっかり根付いている証だと受け止めています。これからも社員の成長と働きやすさを支えながら、地域や社会と共に歩み続けていきます。