住環境を守る誇りと使命を持ち地域に密着し成長してきた
当社は広島市を中心に、家庭ごみや事業ごみ、不用品、遺品整理、家財整理などの一般廃棄物や産業廃棄物の収集処分をはじめ、広島市委託業務を請け負うなど幅広く環境事業に取り組んでいます。創業は1972年で、祖父から父、そして私へと事業をつないできました。私は学生時代から短期アルバイトとして現場に入り、社員と同じように働いてきました。当時から現場の仕事が楽しく、生活に欠かせないこの仕事に誇りを感じており、卒業後は迷わずに入社。営業として経験を重ね、31歳のときに父から経営を引き継ぎました。当社が地域に根差す企業として成長、発展してこられたのも、お客さま、市民の皆さまがいてくださってこそ。そして何より移り行く時代の中で、頑張り抜いて事業を支えた先輩方やそのご家族のおかげに他なりません。私は代表取締役に就任して以来、当社を支えてくださった皆さまへの感謝を忘れずに歩みを進めてまいりました。
3Kのマイナスイメージを逆手にとり職場環境を改善
この仕事は今でこそ、エッセンシャルワーカーとして、社会生活に不可欠な仕事という認識を持っていただいています。それでも“ゴミ屋”といわれ、キツイ・汚い・危険の3Kだけでなく、臭い、こわい、気持ち悪いなど数々のKがあるというイメージも根強くあると感じています。私はなんとしてもそのイメージを覆したいのです。この仕事に強いマイナスのイメージがあることこそチャンスだと思い、キレイ・カッコイイ・志高いの「新3K」を提案。さまざまなイメージアップ作戦に取り組んでいます。はじめに着手したのがユニフォームの変更でした。業界で先駆けてデザイン性や機能性をアップしたユニフォームを採用し、同業者からも憧れられたこともありました。他にも控室のリフォームや花壇整備など職場環境も整えたり、社員と共に地域清掃にも参加したりしています。社員にも常々伝えていますが、汚れ物を扱うからこそ、身辺をきれいにするという意識を持つことは大切だと考えています。
元気で仕事を楽しんでほしい社長自らが手本となり実践する
他にも労働環境の改善にも着手しました。収集ルートを見直し業務効率をあげ、スライド勤務や部署を越えた助け合いなどで残業時間を削減したほか、従業員紹介制度の導入や若手の待遇改善なども行いました。他にも女性社員が働きやすいよう更衣室やトイレも整備し、育児休暇なども充実させました。また、仮眠室やお風呂、トレーニングジムを整備し、働きやすい環境や社員の健康増進も目指しています。これらの取り組みは、社員からの提案がきっかけとなったものも少なくありません。そうした声に耳を傾けられるよう、私も日々社員とのコミュニケーションを大切にしています。これらの改善が実を結び2020年には『広島県働き方改革実践企業』に認定していただきました。自分たちの取り組みを認めてもらえたこともうれしかったですが、労働環境の整備を通じて、以前よりも社内の雰囲気が明るく良い感じになったのが一番の収穫です。仕事や会社が楽しければ、人生の充実度も違ってきます。楽しんで働ける環境をつくるには、社長である私自身が元気で仕事を楽しんでいることが欠かせません。そのためにも率先して体力づくりに励み、公私ともに充実させるよう心掛けています。
“一人一役全員主役”の精神で 誰もが活躍できる場を提供したい
2023年には「ひろしま企業健康宣言 健康づくり優良事業所」や「SDGs宣言企業」としても認定をいただきました。当社の取り組みが、さまざまな形で評価いただけることをうれしく思います。これから目指していきたいのは『一人一役。全員主役』を目標に、誰も取り残されない環境を備えた企業になることです。男女も年齢も問わず、元気で働けて、それぞれの得意分野を生かして活躍できる場所を社内にも増やしていきたいと思っています。女性ならではの仕事ができるように女性チームを結成したように、経験を重ねたシルバー世代だからこそ求められるような部署も作りたいと考えています。これからも社員がこの会社に勤めて良かったと思える職場環境作りを心がけていきたいと思います。そしてこれまで築き上げたお客様との信頼関係やコンプライアンスを遵守し、地域の未来のため、誇りと使命をもって住環境を守る活動をしていきます。