会社の永続のために若手社員の活躍を
LPガス供給と不動産賃貸管理を二本柱として事業を行っています。当社の経営理念に「会社を永久に存続させる」という想いがあります。未来に向けて会社を発展させ続けるために、若手社員、特に女性が活躍できる組織づくりに力を入れています。2020年からのコロナ禍で、世の中の景気後退に危機感を抱き、賃貸物件の情報の出し方を見直そうと新人女性をリーダーとしたプロジェクトチームを発足しました。物件資料の見直しでは、「女性にはセキュリティー重視物件を」「マイカーを持つ単身者には駐車場付き物件を」というように、ターゲットに合わせた内容に刷新し、物件写真も説明的なものから、魅力が伝わるような写真に差し替えました。ユーザー目線に近い新人社員の意見と、会社の目指す「お客様の安全・安心・満足」が合致する部分を積極的に取り入れ、さらにベテランの先輩が経験と知識でサポートするという形を作り上げています。このプロジェクトチームは2022年から管理部リーシング課として部署化し、若手女性社員を配置しています。リーシング課のスタッフが管理物件に同行し、デザインクロスを選んだり、棚や仕切りカーテンなど使い勝手についても意見を出したりと、入居者目線で改善を図っています。その結果、管理物件の入居率が向上し、現在は99%以上と、オーナーさんに大変喜ばれています。
誰もが意見を言える成長できる環境に
現在、新入社員は試用期間中にリーシング課で教育を受け、その後、各自の適性に合った部署に配属しています。新人教育では経営理念への理解を深め、お客様の目線で自ら考える姿勢を育てています。私自身も先代から、「正しいか間違いかを気にせず、思ったことを言えばいい」と助言され、意見を発信することで成長できたと感じており、社員にもそれを求めています。朝礼の際にリーシング課の若手社員が取り組みや成果を全体に発表する事が出来る環境があり、それによって本人たちも成長の実感を得られていると話しています。ベテラン、新人に関わらず一人一人の強みと弱みを知り、強みは更に伸ばし、弱みは克服させていきながら、社員教育を進めています。役職者や先輩社員によく伝えていることは、部下や後輩に対する言葉遣いに気をつけることです。特に、発言に対して否定的な言葉を掛けられると、彼らはその後意見を言わなくなってしまいます。お客様のあり方や想いは時代によって変わっていきますから、先入観のない新しい意見を尊重することは会社を存続させるために必要なこと。そう肝に銘じて、誰もが臆せずに意見を言える環境をつくることが私の仕事です。
時代の変化に対応できる強い会社を目指す
今後は、男女比率を半々にできたらと考えています。ガス機器の取り付けなど危険を伴う業務以外で、女性が活躍できる業務は多く、実現できると考えています。育児休業の取得者も増えており、復帰後の時短勤務も要望に合わせて取り入れ、長く働いてもらえる環境を整えています。現在、当社のガス供給は7,000世帯、賃貸管理は2,000件、うち1,000件が自社物件です。時代の変化に合わせて、数年前から自社物件は単身向けからファミリー向けに徐々に入れ替えています。ファミリー向け物件は近年需要が高まっていると共に、入居年数も長いため管理業務が効率化されます。また、ガスの検針を通信で行う、WEB明細の発行などDX化も進めています。コンパクトで強靭な会社を目指し、社員それぞれが力を発揮して業務を推進し、若い人材が活躍できる土台をつくっていきます。