日本全国で高いシェアを誇る
給水装置・仮設配管メーカー
人々の暮らしに欠かすことができない水。光明製作所は、地下に張り巡らされた水道管から各世帯へと水道を供給する給水装置の開発、製造と水道工事の際に利用される仮配管レンタル事業を行うメーカーです。東京都水道局や大阪市水道局をはじめとする全国の水道事業体や、企業、団体で当社の製品が採用されており、国内シェアは給水装置では約20%、仮設配管では約40%にも上ります。実は、当社の水道工事用の仮設配管は、豪雨や地震といった災害や、水道管の老朽化などに起因する漏水・断水の復旧にも活用されています。2021(令和3)年の元日に復旧要請が舞い込んだ千葉県上総エリアの断水は、特に印象深い出来事でした。正月ではありましたが、社員たちは「困っている地域の役に立ちたい」と快く出社してくれ、仮設配管を急ピッチで準備。当日の夕方には千葉へ向けて資材を搬出することができました。そして翌1月2日に現地で施工し、1月3日には水道を復旧できました。後日、自治体からも感謝のご連絡をいただき、私たちとしても大きな達成感を味わいました。災害発生時には、いつ自治体からの応援要請が入るかも知れず、緊張感を覚える場面もありますが、人の生命を守る水のプロとして、使命感を持って業務にあたっています。
再利用可能な仮説配管で
カーボンニュートラルに貢献
水道工事や災害時の水道復旧に用いる当社の仮設配管は、二酸化炭素排出量の低減という観点からも優秀な製品です。仮設配管には、これまで一般的には安価な塩化ビニル管が使用されていました。しかし塩化ビニル管は、耐久性の低さなどから再利用が難しく、使用後はそのまま産業廃棄物として処分されていました。大量の廃材を前に「どうにかできないものか」と考えた当社は、水道本管にも使用されるポリエチレン素材に注目し、洗浄・殺菌して繰り返し使える仮設配管「リユーズシステム」を開発。従来の管よりも施工が簡単で、再利用が可能なことから処分費用が発生せず、しかも環境にも優しい点が評価され、全国の水道工事や、集合住宅の配管更新工事などで利用が進んでいます。この「リユーズシステム」は、再利用を繰り返した後、最終的に処分する際にも、粉砕・ペレット化して二次製品へとリサイクルが可能です。塩化ビニル管と「リユーズシステム」の二酸化炭素排出削減貢献量をc-LCA(カーボンライフサイクル分析)手法により算出したところ、塩化ビニル管と比べて「リユーズシステム」は80%を超える排出削減貢献率であることが判明。この温室効果ガスの排出量削減の取り組みが認められ、令和3年度「おおさか気候変動対策賞」優秀賞も受賞しました。今後は、止水栓や水道メーターのIoT化にも着手し、人口減少社会における労働力不足といった社会課題の解決に貢献できる製品を作っていきたいと考えています。
一人ひとりの「気づき」の力を高め
組織力の向上を図りたい
現在、当社では組織力を高める取り組みを推進中です。社員たちの力が合わさったとき、1+1が2ではなく、4にも5にもなるようにしていきたい。そのために「気づき」にテーマを絞って運動を開始しました。一人ひとりが、ちょっとした違和感に気づき、自ら考え、行動を起こす。その結果として、組織の対応力のさらなる向上をめざしています。
当社に興味を持ってくださるみなさんにも、ぜひ自分で主体的に物事を考え行動することを意識して、就職活動やその先の仕事に取り組んでほしいと思います。