ケミカル製品を自動車メーカーへ供給する化学メーカー
当社は、自動車・バイク・農機・建機・船舶などに使用する、コーティング剤、ワックス、洗浄剤、防錆剤といったケミカル製品を製造する化学メーカーです。コーティング剤は新車納品時に車のボディをキレイに保つために、洗浄剤は車検時にブレーキの汚れを落として性能を回復するために使われており、輸送機器のケアにはなくてはならないものです。かつて当社のカークリームが本田技研工業の純正ワックスとして採用されたのを皮切りに、現在ではスズキ、トヨタ、カワサキ、ヤマハ、ヤンマー、クボタなど多くのメーカーで当社の製品が純正品として採用されています。また、当社では経営力向上のため、多角化経営にも注力しています。2012(平成24)年より実施している太陽光発電のほか、化学メーカーとしての技術力を活かした油汚れを素早く落とすハンドクリーナーの製造、さらにコインランドリーの業種にも参入。このたび、中小企業庁から「中小企業等経営強化法」に基づく「経営力向上計画」の認定も受けました。
人の安全を第一に考えた研究開発で社会から求められる製品づくり
近年、自動車業界では、人口の減少による国内市場の縮小や、若者の車離れが課題といわれています。しかし、そんな状況でも、当社がほとんど影響を受けず安定経営ができているのは、自動車整備の現場のニーズと安全を最優先にした製品開発を行っているからです。自動車業界初の不燃性ブレーキクリーナー「ZEROFIRE(ゼロファイヤー)」は、その代表です。市場に出回る可燃性ブレーキクリーナーによる引火事故問題を契機に、整備士の方々の安全を守り、環境にも優しいブレーキクリーナーの製品化を実現。従来品と同等の洗浄性を持つこの新製品は当社が特許を取得しており、安全を第一に考える多くのメーカーから支持を集め、純正品としての採用が広がっています。そのほか、未来を見据えて計画しているのが海外展開です。進出先として調整を進めている国はタイ。タイには日本の自動車メーカーのほか、欧米のメーカーも基幹工場を構えており、そこで使われているケミカル製品を当社の製品に塗り替えたい考えです。現在は、その足掛かりとして現地の工場とのライセンス契約を模索中です。また、東南アジアの国々に、日本の車検制度のような定期的に車を点検する習慣を根付かせられないかと検討しています。定期的な点検が定着すれば、各国で整備の行き届いた安全な車が街を走り、現地のディーラー各社の売上増にも貢献できると考えています。
当社の製品ラインナップにあなたが考える新製品を追加して
現在、国内の15社の自動車メーカーのうち、12社と取引をいただいている当社。今後は、国内の全メーカー、さらには海外のメーカーとも取引を行うことが目標です。そのためには、ともに働く新たな社員が必要です。ここ数年は、スポーツ経験者の入社が多く、甲子園に出場するような強豪校の出身ではなくとも、自分たちでチームを盛り立て、甲子園を目標に頑張ってきたような、そんな気概のある方々が入社しています。私たちの会社には、研究開発から製造までを一貫して行う生産体制があり、営業担当がディーラーを訪問して、現場で見たこと・聞いたこと・気づいたことがヒントとなって、新製品を開発することがよくあります。ぜひあなたも、現場の課題解決に貢献するような新製品を発案し、当社の定番製品のラインナップにその製品を加えてください。