国土を守り、未来を築く挑戦
当社は、ダム建設の仮設設備工事を起点に、半世紀以上にわたり社会インフラを支えてきました。硬質地盤岩盤掘削施工の分野で業界トップクラスの実績を誇り、特殊な環境下での難工事を得意としています。東日本大震災や熊本地震の復興、原発再稼働に向けた耐震工事など、多くの社会的に重要なプロジェクトで技術力を発揮してきました。現在、東海道新幹線の老朽化に伴うリニア中央新幹線の建設、高速道路の4車線化・延伸工事、南海トラフ地震対策といった国家的プロジェクトに参加。特に、ダムや橋梁の耐震工事の需要が増加しており、当社の技術力が大きく貢献しています。一昨年にはトンネル建設ノウハウを持つ企業をM&Aでグループ化。これにより、トンネル施工技術を取り入れた総合的な土木工事が可能となり、事業領域を広げています。防衛分野への進出も積極的に進めており、国家プロジェクトへの参画が決定しました。この分野では数々の特許技術を活かし、高難度の施工を実現することで社会的な使命を果たします。当社はこれからも、社会の安全と未来を支える技術を磨き続けます。
成長を支える基盤づくり
当社は、将来の成長を見据えた投資と基盤整備に積極的に取り組んでいます。コロナ禍の影響を受けた厳しい時期にも、滋賀県に1万4000平米の機材センターを新設しました。この新拠点により、大幅な輸送コスト削減を実現するとともに、災害発生時には迅速な復旧対応を可能にする体制を整えました。南海トラフ地震への備えとしても、このセンターは重要な役割を果たします。海外展開においては、政府開発援助(ODA)案件や防災関連製品の輸出を進めています。海外製品を日本の土地質や法律に適合させるカスタマイズ技術を活用し、省人化と施工性向上を実現しています。ミャンマーに設立した学校を通じて、海外の優秀な人材を育成。現在、30名以上の高度人材や技能実習生が当社で技術を磨き、国内外で活躍しています。これにより、労働力不足の課題を解決しつつ、新たな成長の機会を創出しています。さらに、ICT技術の導入によって施工の効率化と安全性向上にも取り組んでいます。デジタル化が進む中、施工現場におけるデータ共有や管理の精度を高め、従来よりも効率的なプロセスを確立しています。これらの取り組みは、持続可能な事業運営を支える基盤となっています。
地域と共に歩む未来
地域社会への貢献は、当社の理念の中心に位置しています。防災・減災対策では、本社社屋が津波避難タワーとして地域住民の命を守る役割を果たしており、定期的な防災訓練も実施しています。「ICT災害復興機材センター」を整備し、災害時に迅速な対応ができる体制を確立しました。これにより、地域社会に安心を提供しています。地域のスポーツ振興にも力を入れており、高知県内の企業と共同で女子野球の社会人チームを設立しました。この取り組みは、県外に流出していたプレイヤーが地元でプレーする環境を整備し、U・Iターンの促進につながっています。選手たちが試合で活躍する姿は、地域住民に大きな希望と活力を与えています。また、四国新幹線の実現を目指し、リニア中央新幹線関連工事で培ったノウハウを活かして地域活性化に取り組んでいます。このプロジェクトは単なる交通インフラの刷新に留まらず、災害時の避難経路としても重要な役割を果たす可能性があります。当社は地域と共に成長し、持続可能な未来を創るための活動を続けています。また、高知市ネーミングライツパートナーとして、本社近くの弥石街門公園の命名権を取得し、「MARUTAKAぼうさいひろば弥石街門公園」と名付けました。ここでは、地域と連携し、防災教室や避難訓練を企画し、防災意識の啓発や災害時に役立つ安全な「防災エリア」の強化に取り組みます。
次世代を担う人材育成と挑戦
当社では、次世代を担う若手人材の育成を最重要課題と位置づけています。展示会や防災イベントを通じて、専門工事業の魅力を伝え、興味を持った学生たちをインターンシップに招待しています。実際に現場で働くことで、彼らは当社の技術力や社会的意義を実感しています。「高知に住みながら首都圏以上の待遇を得られる」「国家プロジェクトに携われる」という当社の強みは、若い世代にとって大きな魅力です。完全週休2日制、年3回の賞与、資格取得サポートなど、福利厚生も充実しており、社員が安心して働ける環境を提供しています。さらに、高知県の健康経営推進に貢献するため、「ウェルネス事業部」を設立し、「フィット イージー 高知店・南国店」をオープンしました。本施設は24時間営業のフィットネスジムで、最新設備と多彩なプログラムを通じて心身の健康をサポートします。地域の健康促進を目指し、福利厚生コースを提供し、社員やその家族の健康と健康意識向上に努めています。