片山建設株式会社
- 建設
技術職
勤務先:北海道(札幌)
北海道版2026(2025年4月発行)
ものづくりの精神と技術を
心と技を育みながら伝承

ものづくりの精神と技術を
心と技を育みながら伝承
片山建設株式会社 代表取締役
片山 雅裕 氏
かたやま まさひろ
PROFILE
1966年生まれ。小樽市出身。高校卒業後、(株)女澤建設に入社。1993年3月、型枠大工工事業を個人創業。2010年3月、片山建設(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2015年から札幌北の杜ライオンズクラブに所属し、理事を務めている。
オートメーション化を図り
作業効率と生産性をアップ
私は幼い頃から大工に憧れてこの仕事に就き、現場で叩き上げてきました。2010年に独立して以降も、常に業界の最新動向を捉えるためにアンテナを張り、必要な対応を講じてきました。なかでも大きなビジネステーマとしてきたのが、労働環境の整備です。働きやすい環境づくりを求めて私が取り組んだのが、人材不足を補うためのオートメーション化の推進です。
これまではコンクリート打設を専門業者に依頼した後、事務所に戻って別の建物用のパネルや柱型、梁型を加工し、次の現場に持参して組み立てるという作業を繰り返していました。それが「NC型枠階段加工マシン」の導入で、必要な裁断や穴開けの自動化が実現したのです。
最大の特徴は加工スピードの速さです。熟練工でも階段1本を造るのに2〜3日かかるところ、機械の利用で1日3本の製作が可能になりました。機械操作は未経験者でも可能なため、効率良く現場を回すことができ、生産性向上へと繋がったのです。
当初は周りに機械は不要と言われていましたが、私は常に先を見ています。結果的に数字は右肩上がりですので、やってきたことは間違っていなかったと思います。
ものづくりを誇りに
職人の仕事が営業ツール
当社では通年仕事を確保しており、職人の育成にも力を入れています。
新人は採用後に先輩がついてマンツーマンで基本的な作業指導を行います。私も彼らの話に耳を傾け、ポジティブな言葉や話題づくりを心掛けてコミュニケーションを図っています。
従業員の平均年齢は若く、彼らは作業の様子を動画配信したり、それを見た同年代の子が興味を持って入社したりと、人が人を呼んでいます。彼らは元気で明るく、体力があるので、より作業日数が短縮できます。おかげさまで元請業者の方々もとても可愛がってくださいますので、5年後、10年後の活躍が多いに期待できます。
日本の技術の素晴らしさ
建設の魅力を伝え続ける
片山建設株式会社
- 所在地
- 〒007-0890
北海道札幌市東区中沼町181-20 - 電話番号
- 011-594-8643
- 設立
- 2010(平成22)年3月
- 従業員数
- 26名
- 売上高
- 7億7,827万円(2024年2月期)
- 企業サイト
- https://www.katayama-constr.co.jp/
- Youtube
- https://www.youtube.com/@片山建設株式会社