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J建築システム株式会社

建設
建築・木質構造・環境設計、商品開発、認定・評価サポート、 デザイン事業他

北海道版2027(2026年4月発行)

窓の耐震化で屋台骨をイノベーション自由な建築空間を…
ー特許ビンボーで30年…諦めない研究開発の汗・水ー

窓の耐震化で屋台骨をイノベーション自由な建築空間を…
ー特許ビンボーで30年…諦めない研究開発の汗・水ー

J建築システム株式会社 代表取締役

手塚 純一

てづか じゅんいち

PROFILE

紋別市生まれ。三井建設㈱で構造設計、アサヒ住宅㈱で環境開発に従事。その後、J建築システムを設立し、先導的耐震アイテムの開発のため、北海学園大学で博士(工学)を、さらに東京大学では博士(農学)の学位を得て、特許、認定の取得。ものづくりの仕組みを講演等で伝えている。

震災体験を原動力に
建築構造の道へ

私は北海道の紋別で生まれ、祖父が伊達藩の建築士の家系で、幼い頃から木の匂いに囲まれて育ちました。ですから木造建築は単なる仕事ではなく、自身のDNAに深く刻み込まれたアイデンティティそのもの。しかしその「木の家」に対する信頼が根底から揺らいだのが、1995年の阪神淡路大震災でした。特に一階部分がねじれるようにして崩れ落ち、多くの尊い命が奪われた光景は今も忘れません。あの震災で「なぜ、これほどまでに家は簡単に壊れてしまうのか」という激しい疑問と憤りが、私の技術開発の原動力となり開発に没頭しました。ただ「いいものなのに、行政の認定が取れていないから使えない」という矛盾に直面。それを打破するために出した答えが、東京大学大学院への進学でした。博士号を取得し、学術的・客観的な評価を確立することは、行政認可のハードルを越えるための最短の道であり、アイデアをいち早く社会に実装するための戦略的な選択だったのです。

デザイン性のある窓を
「命を守る壁」に

木造建築の最大の弱点は、大きな窓や入り口を設ける「開口部」にあります。ここを補強しようとすると、壁を増やさざるを得ず、デザイン性が損なわれます。このジレンマを解決したのが、私たちの主力商品である「J−耐震開口フレーム」です。この技術は、阪神淡路大震災から8年後、建築研究所主催の耐震コンペで国土交通大臣賞を受賞しました。さらに神戸でのコンペでも最高賞を獲得し、現在では「国・行政・学問」の3部門すべてで最高賞を獲得した唯一無二の技術として認められています。最大の特徴は、防弾チョッキにも使用される「アラミド繊維」を活用している点です。またフレームを用いることで建物の「ねじれ」を抑制し、耐震等級1の建物を等級3へと引き上げることが容易になりました。現在保有する特許は約120個にのぼりますが、業界全体が広く利用できるよう普及にも努めています。
私たちの技術は、今や全国へと採用が広がっています。大手企業との連携をはじめ、外国資本による開発が進むニセコでは、1棟2〜3億円規模のコンドミニアム25戸に採用されました。また、富良野のスキー場や恵庭、東京、京都、福岡などでも4階建て木造建築のプロジェクトが進行、横浜や札幌・大通の建設においては、自社の耐震開口フレームが全面的に採用されています。さらには大空間を必要とする福祉施設や商業空間での導入も急増しています。私たちの技術を用いれば、木造でありながら10メートル程度の柱のない空間を実現でき、これはデザインと安全性を両立させる、大きなイノベーションであると確信しています。

さらなる高みを目指し
歩みを止めない

当社では業界関係者を対象にした「jjj-School」を通して、セミナーや教育事業等も継続しており、次世代の構造設計者の育成に努めています。新卒採用においても、単に意匠ができるだけでなく、構造を深く理解しようとする意欲的な人材を求めています。
現在、本社を置く札幌市南区に約1,000坪の土地を確保しました。ここを「Jプラザ(広場)」として整備し、地域に開放する計画を進めています。 具体的には現在オフィスなどがある1〜3号館の建設に続き、ショップの出店計画や、コンビニエンスストアのオープンもすでに決定しています。これは単なる店舗展開ではなく、私たちの技術がどれほど柔軟に日常の空間を支えられるかを示す、社会実装の実験場でもあります。木造の可能性を広げ、地震による建物の倒壊から人々を守る。そのために、私たちはこれからも特許技術を武器に、建築業界にイノベーションを起こし続けます。
【アイテム 】
●耐震開口フレーム(J.F)
●束状基礎 (グリッドポスト基礎)
●アラミド繊維接合(JBRA-1)
●断熱診断 (JJJ断熱診断)
※(公財)ノーマライゼーション
        住宅財団 理事
札幌市南区の「Jプラザ」内にある建物は実際に建築構造を見られるようになっている。▲「Jプラザ3号館」では、セミナー・jjj-School を開催
耐震性はもとよりデザイン性・機能性が高く、木造の魅力を存分に感じられる。

J建築システム株式会社

所在地
〒005-0802
北海道札幌市南区川沿2条3丁目2-38
電話番号
011-573-7779
設立
1992(平成4)年10月
従業員数
15名 他 外部スタッフ3名
売上高
4億1,400万円(2025年9月期)
事業内容
建築・木質構造・環境設計、商品開発、認定・評価サポート、
デザイン事業他
企業サイト
https://j-kenchiku.co.jp/
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