板倉グループ
- 建設・不動産・販売(卸)・運輸
- 土木工事、重仮設工事、設備工事、建築工事、不動産、運送、製材
営業職/事務職/技術職/その他
勤務先:島根
中国版2026(2025年2月発行)
人の和と感謝の心で、
地域社会とともに未来を築く

人の和と感謝の心で、
地域社会とともに未来を築く
板倉グループ 代表取締役社長
板倉 史典 氏
PROFILE
1986年、島根県出雲市生まれ。明治学院大学在学中、アメリカ・ユタ大学へ留学。帰国後は株式会社ミカサを経て、数年後、家業である板倉グループに入社する。2024年4月、板倉重機および出雲技研の代表取締役社長に就任。高校・大学時代はサッカー部に所属。アメリカ留学中もサッカー部で活動し、社会人になってからもサッカーやフットサルを続けるなどスポーツマンの一面も。「心通う環境づくり」という企業理念のもと、社会貢献への使命感を持って経営にあたる。
半世紀で5社体制へ
地域のインフラを支えるグループ企業
この仕事のやりがいはなんだろう?
震災復興から学んだ仕事の本質
現場では、自分以外の家族全員を津波で失った方と一緒に働くこともありました。その方はある時、宿舎の駐車場で「ここに自宅があったんだ」と話してくれました。このような話は被災地において特別なものではなく、いろんな方からつらく悲しいエピソードを伺いました。
当時、私は前職を辞め家業に戻ったばかりで、この会社、この仕事のやりがいとは何だろう、と考えていたところでした。そんな中で、被災地で一緒に働く人たち、声をかけてくれる町の人たちとの出会いを通じて、インフラ整備や復旧作業が持つ意味の重さを痛感したのです。重機を扱う一部の社員は、5、6年という長期間にわたって現地で働きました。地元を離れ、過酷な環境での仕事はもちろんつらいこともありますが、被災地の人々との関わりが働く喜びとなり、自分たちの仕事の意義を再確認することにもつながりました。みんな、人として大きく成長したと思います。中には、今でも現地の方々とつながりを持ち続けている社員もいます。
知らない世界での経験が
人を育てる
板倉グループの事業は島根県内の建設会社の中では特殊なものも多く、県外に出る機会が多いのが特徴です。南は沖縄から北は岩手まで、いろんな土地で仕事ができる環境は、若手の成長にとって大きな魅力だと感じています。私自身、大学時代にアメリカ留学を経験し、知らない世界に飛び込んで新しい経験をすることの価値を知りました。その土地の景色、人の考え方、見たことのない世界はすべてが新しく新鮮に見えます。いつか人生を振り返った時、大切な出来事として振り返ることができるような、貴重な経験になるはずです。
建設業界の未来を見据えた
新たな挑戦を
腕一本といっても、もちろん活用できる技術は積極的に取り入れ、人の力とテクノロジー、それぞれのいいところをうまく生かして共存していきたいと考えています。例えば、ドローンやCADを活用した3次元設計データをもとに施工するなど、ICT技術を導入することで、より効率的で精密な工事が可能になります。現在、これらの技術を専門的に扱うICT事業部の設立も計画しています。元請企業からのニーズも高まっているため、会社の新たな柱として育てていきたいですね。
同時に、「心の通う環境づくり」という企業理念の浸透にも力を入れたいと考えています。心の通う環境にあってはじめて社員一人ひとりの「和」が広がります。この「和」を大きく広げることで社会貢献ができるということを忘れないように。それを意識してもらえる環境をつくることが、私の使命だと考えています。
板倉グループ
- 所在地
- 〒693-0056
島根県出雲市江田町268-2(板倉重機) - 電話番号
- 0853-22-7634
- 設立
- 1974(昭和49)年7月
- 資本金
- 2,000万円(板倉重機)
- 従業員数
- 230名(グループ全体)
- 事業内容
- 土木工事、重仮設工事、設備工事、建築工事、不動産、運送、製材
- 企業サイト
- https://itakura-juki.com/