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池下産業株式会社

製造・サービス

営業職/事務職/技術職/総合職/その他

勤務先:北海道

北海道版2025(2024年4月発行)

不可能を可能にする冷凍技術で
漁業界の未来を切り拓く

不可能を可能にする冷凍技術で
漁業界の未来を切り拓く

池下産業株式会社 代表取締役社長

池下 藤一郎

いけした とういちろう

PROFILE

広尾町出身。帯広北高、帝京大学ではプロを目指し、サッカーに取り組む。卒業後、2005年4月に家業の池下産業株式会社に入社。2006年9月に常務取締役に就任し、2011年10月に代表取締役に就任。趣味はサッカー、サーフィンなど。

漁師と海に寄り添い
漁業界に新たな価値を

池下産業は、北海道東部の美しい港町、広尾町に根ざし、1983年に祖父が創業した水産加工業から始まりました。その後、加工場から出る魚カスを畑の飼料にする事業を始め、水産加工から養魚飼料製造に転換。養魚飼料製造は漁獲品や価格の変動による偏りが大きく、業況が不安定でした。そこで、私の代になってから養魚飼料への依存からの脱却を目指し、事業の幅を広げる取り組みを始めたんです。例えば、養魚飼料製造で使用していた重機等を活用した産業廃棄物処理や運送等に加え、水産加工へ再参入の決意でした。ただし、サケやサンマなどの定番商品で他社と競争するのでは勝ち目はないと思い、漁獲量が回復しているイワシに目をつけました。そんな中で、イワシ漁の漁船関係者が「イワシには脂の乗ったおいしい大トロイワシが取れる時期がある。採れたら氷に浸して送っている」という話を聞き、厳選した魚を取れたての鮮度で提供することができれば、これまでなかった最高級のイワシを消費者に年中届けられると考えたんです。
文字通り「鰯(イワシ)」は弱い魚で鮮度が落ちやすく、水揚げ後24時間が限度とされるほか、鮮度が落ちると青魚特有の生臭さで苦手な人も多いんです。そこで私たちは、品質保持を最優先に考え、マイナス110℃の超低温で窒素冷凍する技術を採用。さらに、鮮度管理を徹底するために、海水ではなく真水に塩を混ぜた人工海水を使用するなど、思い切った設備投資で加工工程にもこだわりました。
同時に漁師さんたちにも協力を仰ぎました。結果、高品質の加工品に重要な漁獲直後の魚の保管方法などを直接漁船側に依頼できる関係構築を果たします。思い返せば、最初は「イワシは高くは売れない」と揶揄されました。しかし、漁師さんたちの協力と独自の加工技術により、今では、漁業界における革命(Revolution)とも言われるまでに……。そうして、この思いを込めて、独自商品「大トロいわし」のプレミアム冷凍ブランド「Revo Fish(レボフィッシュ)」を2017年に立ち上げたんです。これは、事業を通じて漁業界に新たな価値を提供し、社会に貢献していくことを目指す意味も込めています。

海のエコマークMSC認証
十勝初のSDGs達成へ

一度は獲れなくなったイワシと共にすることで、180度考え方も変わりました。私たちは、持続可能な漁業を推進し、海のエコマークともいえるMSC認証の取得を目指しています。これは、私たちの漁業が環境に配慮し、社会に貢献していることの証明であり、漁師さんたちの協力も必要とする認証です。

北海道の南端から
年間1万トンを輸出

業界革命は、漁師や関係各社、地域、従業員など多くの方々の協力があってこそ。今では、年間5,000トン以上の魚油を海外へ輸出するまでに成長。北海道の南端の町から海外輸出がされているなんて誰も知らないですよね。現在、当社は会社の成長とともに、広尾町の地域共創の役割を担う責任も出てきています。閉めたホテルを買い取り、サウナ付きのBay Lounge Coffeeをオープン。実は、ここのカフェは水揚げ後の漁師さんたちが、無料でカラダを休める場所としても提供しているんです。2025年には、建築家・谷尻誠さんの新たな作品となる新社屋も建てる予定です。すべては、これまで支えてくれた従業員や漁師さん・地元広尾町への恩返しでもあります。当社の仕事は楽ではありません。現在も父・母・私も作業が終わるまで現場に立ちます。だからこそ、私たちと一緒に、漁業界の未来を変えていく家族として心から歓迎します。池下産業は、皆さんの力と情熱を必要としています。持続可能な未来への貢献を目指しましょう。
北海道のイワシの漁獲量の3割以上を仕入れる。「厳選した魚の本当の美味しさを一年中楽しんでもらいたい」との想いから誕生した、特殊工場で急速冷凍された大トロイワシのプレミアム冷凍ブランド「RevoFish(レボフィッシュ)。2018年11月に閉館した「ホテルむらかみ」を改装し、ベイラウンジコーヒー (Bay Lounge Coffee)をオープン

池下産業株式会社

所在地
〒089-2637
北海道広尾郡広尾町茂寄936-1
電話番号
01558-2-5471
設立
1983(昭和58)年8月
従業員数
40名
売上高
83億7,011万円(2023年5月期)
企業サイト
https://www.ikeshita-sangyo.co.jp/
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