北開技研工業株式会社
- 建設・不動産・販売(卸)
技術職
勤務先:北海道(函館、北広島)、神奈川(横浜)
北海道版2026(2025年4月発行)
HT工法とドローン調査で
安全・迅速な防水施工

HT工法とドローン調査で
安全・迅速な防水施工
北開技研工業株式会社 専務取締役
中川 康 氏
なかがわ こう
PROFILE
1972 年生まれ、札幌市出身。1992年に入社し、現場での職人経験を経て2020年より現職。兄である代表取締役とともに会社を継承し、事業を拡大。財務面を担当している。
特許取得のHT工法で
工期短縮・コスト削減
さらに当社では1993年に、アスファルト防水をベースに耐火・断熱性能を高めた「HT工法」を開発し、特許を取得しています。
下地デッキにコンクリートを打設せず、溝型のルーフデッキに断熱材を敷き込んで施工できることから、防水性・耐風圧性を高め、軽量化と低コストを実現しました。さらに同技術は落雪防止効果も認められたことで「エスコンフィールドHOKKAIDO」の屋根に取り入れられています。ほかにも、新千歳空港のラウンジ、石狩湾新港発電所、沖縄の石垣空港にも採用されるなど、高い評価を得ています。
HT工法のご要望が増えたことで、2006年には関東支店を開設し、受注の幅をさらに広げました。続いて函館支店・苫小牧支店も設け、各地域のお客様のお役に立てるよう当社の知識と技術を提供しています。
最近はソーラーパネル設置に関するお問い合わせも増えています。工場などの大規模施設では電力削減目的で導入することが多いのですが、HT工法を用いた屋根の上にソーラーパネルの土台をつけることで、土台のビス部分からの水漏れ防止対策と、工期短縮に役立ちます。
従業員が働きやすい
環境づくりに尽力
また資格取得支援にも力を入れており、費用は会社で負担します。「アスファルト防水1級」の試験は東京や名古屋に従業員を連れて行き、彼らのためだけに会場を用意してもらいました。
さらに当社は人材不足解消に向けて、外国人実習生も採用しています。カンボジア人やバングラディシュ人、インドネシア人を採用していますが、日本語を勉強しながら作業を身につけるなかで、程よくライバル心を持ちつつ、後輩の面倒を見たり、仲良くやっているようです。
また、スポーツ採用も実施しており、社会人野球「札幌ホーネッツ」への協賛をするとともに、野球と仕事の両立を目指す従業員たちを支援しています。
ドローン活用で
安心・安全な屋上調査を
この先は若い世代に向け、現場で技術や知識、考え方を育てながら、早くて安全に作業ができるよう、さまざまな最新技術を導入していく予定です。かつては若手が一人前に育つのに15〜20年かかっていましたが、今は材料も品質も向上していますので、メーカーと提携して、誰もが簡単に作業できるようにマニュアル化することも考えています。今後も技術力と発想力を大切にし、プライドを持ってお客様に品質と安全を提供していきます。
▼営業や工事関係を担当する工事部部長の瀬戸洋介さんは、入社26年のベテラン。専務も絶大なる信頼を置いている。
北開技研工業株式会社
- 所在地
- 〒062-0053
北海道札幌市豊平区月寒東3条15-6-35FNビル2F - 電話番号
- 011-851-6711
- 設立
- 1978(昭和53)年9月
- 従業員数
- 42名
- 売上高
- 17億5,910万円(2024年3月期)
- 企業サイト
- http://www.hokkai-giken.co.jp/