設備施工会社として
70年の歴史と伝統
建物の給排水・空調・照明設備は、人々がそこで暮らし、活動するために欠かせないもの。弊社は小山市を中心に栃木・茨城・群馬県内の個人住宅、集合住宅、オフィスビルなどを対象に、インフラの企画提案、設計施工、維持管理を担う会社。建物と人のライフサイクルに寄り添いながら、文字通り縁の下の力持ちとしてライフラインを支えています。例えば公道の下にある水道管から住宅に管を引き込む工事は、基礎工事よりも前に完了しておかねばならず、建物が老朽化すれば必ずメンテナンスやリフォームが必要になります。多数の協力会社を束ねる施工管理については長年の実績がありますが、それ以上に弊社の強みは、水回りや空調にかかわる専門技術者を社員として抱えていること。進捗の遅れた難工事をなんとか予定通りに完成させる、地震などで破損した水道管を短期間で復旧するなど、ここぞという時こそ社内のパワーが発揮されます。当社が70年以上にわたって培った「仕上げる力」は高く評価され、近年は2021年竣工の小山市役所新庁舎や、警察署、消防署、市民病院など市のランドマークとも言える公共施設でも、設備の設計・施工をまかされるようになりました。
脱下請けを目指し
リフォーム市場を深耕
2000年代に入ってから全社的に推し進めているのが“脱下請け”の動きです。住宅・ビルの建設やリフォームは一般にJV(合同企業体)方式で行われますが、いつまでも下請けのままだと、自社の能力や裁量を十分に発揮できません。企業が成長するためには脱下請けは必至。まずは個人住宅のリフォーム需要を元請けとして受注するために、2004年に子会社ライフプランを設立しました。同社が受注するリフォーム案件は今では年間300件以上。それを実際に施工するのがヒタチ設備という協業体制です。リフォーム工事は水回りから入る場合が多いのですが、ひとたびそこで顧客の信頼を得れば、塗装、雨漏り、内装、外構などにニーズが広がっていきます。住まう人の高齢化に伴って、階段に手すりをつけるなどバリアフリーの需要も生まれます。当社グループはさらにその先にある介護や空き家対策という社会課題にも対処できるよう、介護用品のレンタルや不動産事業にも乗り出しています。
会社は地域と共に成長
将来の独立も可能
設備工事の業界でも熟練作業者の人手不足は深刻です。しかしこの仕事ばかりは容易にAIやロボットで代替することができません。逆に言えば、若い人が選ぶ生涯の仕事として、とても有望な分野です。人と建物が存在する限りどこでも仕事はありますし、技術を身につければ将来の独立も可能。何より、人々の困りごとを解決し、付加価値の高い提案をして感謝されるという得がたい職業です。無理な新規営業はせず、商圏を絞り、リピーターを増やして地域と共に成長するという考え方は創業以来のもの。地域貢献は企業理念でもあり、創業社長は小山市の社会福祉協議会の活動を支える基金の創設者でした。また、当社はプロ野球独立リーグ「栃木ゴールデンブレーブス」のスポンサーの一つとして地域のスポーツ振興にも一役を買っています。私たちが求めたいのは、けっして特殊な技術や才能ではありません。顧客と真摯に向き合い、技術と提案力を磨いて成長していくプロセスを重視しています。そのためには、まず人として素直であることが前提だと思います。