建設と砕石を柱に社会の安全を守る誇り
当社は2024年に70周年を迎えます。会社の歩みを振り返ると、一貫して建設業と砕石業を柱に事業を推進してきました。留萌市と札幌市での2拠点展開を続け、売上は留萌6割、札幌が4割とバランスの取れた構成で成長を遂げています。「3×二軸経営」という方針を採っており、事業の二軸(建設業と砕石業)、建設業の二軸(土木分野と建築分野)、地域の二軸(留萌と札幌)を経営思想の核としています。材料の生産から建造物の建設まで一貫して対応できるほか、人材や設備を柔軟にマネジメントでき、特定の地域・業務に偏らないことで経営安定性を高めています。建設業と砕石業は、社会資本整備やインフラ整備に貢献しており、道路整備や河川改修、大規模施設の建設などを手がけています。災害時の緊急対応を含め、私たちの仕事が地域社会の安全と発展に直結していることは、日々の業務に誇りと責任感をもたらしています。この誇りは社員の成長へのモチベーションとなり、多くの社員がこの実感を共有しています。地方都市にとっては建設業が地元経済を支える大きな役割を果たしている自負もあります。
社員が能力を発揮し成長促す環境づくり
70周年を機に、私たちは組織の仕組みや働き方をより柔軟に考え、実践しています。昨年、中途採用で入社した女性は札幌在住のため、リモートワークで留萌本社の業務をサポートしています。これまで留萌本社で行っていた図面作成や書類作成業務を、札幌からオンラインで支援する仕組みを整備しました。過去の考え方にとらわれず、社員のワークライフバランスに応じて働き方を多様化。どのようなライフステージでも可能な働き方の工夫を進めています。人手不足が深刻化し、高卒の就職希望者が激減する中、働き方の柔軟性を高める試みは、幅広人材の発掘と採用にもつながります。留萌エリアに限らず、さまざまな地域からの人材を確保したいと考えています。特にバックオフィス業務はリモートワークの普及で住んでいる場所に関わらず仕事ができるようになると、組織の変化にもつながると期待しています。当社は離職率ほぼゼロで、これ自体はとても良いことです。その分外部から新たな知見を取り込みにくい状態でもありました。近年は少しずつ優れた人材が中途入社で加わり、組織に新しい風を吹き込んでくれています。社員のスキルアップやモチベーション維持も組織の成長には欠かせません。新入社員は定着することが第一のため「3年間はお客様」との考えで、社員一人一人の長所を把握し伸ばしています。先輩社員は指導力が問われますので、自己研鑽で経験と知識を積むことが求められます。資格支援制度や専門学校での学びをバックアップする奨学生制度を設けているのは、そのためです。去年は当社で2人、建設ディレクターの資格を取得しました。ITスキルとコミュニケーションスキルで現場を支援する仕事です。設備のICT化や30〜40代の管理職役員登用も進めてきました。年功序列制度を薄めた給与体系も整備し、若手でも実績に応じた報酬を得られる体制を作っています。
創業100年の節目へ時代の一歩先を目指す
100周年に向けて、「先進の気風」を取り戻すことを目指しています。経理システムのオフィスコンピュータ化をいち早く実現した経験を持つ当社は、常にチャレンジングで先進的な考え方を持った会社でした。今後、リモートワークは確実に進展しますし、現場作業もロボット化が進むでしょう。社会のニーズや技術の進化に即応できる体制を整え、時代の一歩先を行く企業として歩み続けていきます。