耐火二層管を通して
暮らしの安全安心を守る
弊社は、主力製品である耐火二層管を通して暮らしの安全安心を守り、安定成長を継続している企業です。耐火二層管とは、建物の排水管や通気管のパイプの一種で、硬質塩化ビニールの内管を繊維モルタルの外管で覆う二層構造にすることで耐火性を飛躍的に向上させました。かつての日本は、デパートやホテルの火災が多発して多くの人命が奪われるなど、社会問題となっていました。火災による死因は、一酸化炭素中毒・窒息と煙の吸い込みにより動けなくなることで、ほとんどが煙に起因すると言われています。当時の日本の建物で使用されていたパイプは、塩ビ管など樹脂系が主流でした。樹脂系パイプは、燃えると黒煙や有毒ガスを発生させます。これが火災時に大きな被害を誘発してしまうわけです。一方、火に強い鉄管は重量という欠点があります。こうした課題を一気に解決したのが耐火二層管でした。国土交通大臣認定及び消防設備安全センター性能評定を受けるなど、その優れた性能にお墨付きを得ると瞬く間に市場を席巻。戸建住宅から高層建築物まで多種多様な排水管をカバーし、長きにわたり暮らしの安全安心を守り続けてきました。
きめ細かなご要望に対応
多種多様な製品を開発
耐火性だけでなく、防露性、遮音性、施工のしやすさなど、総合的な特性を併せもつ耐火二層管。その優れた機能性と信頼性に目を向け、耐火二層管を取り扱う競合会社も出てきました。弊社は、多種多様な規格を追加して機能性をより特化させることで市場をリード。例えば、耐火二層管で初めて旋回流方式を採用したアクロスジョイントシリーズ。高性能、・コンパクト・軽量化を実現し、中・高層から超高層までの多様な物件で採用されています。さらに施工のしやすさと安全性を向上させたフネン受口付きパイプ、配管と遮音の同時施工を可能にしたフネン遮音システムも高い評価を得ています。こうした規格追加や製品改良は、すべてお客様のご要望にお応えしたもの。工場においては排水や騒音の実験設備を設け、各種データの取得やお客様に実際に目視していただいています。昨年の10月には、4社あった競合会社のうち2社が撤退。今や弊社が市場をほぼ独占する形になり、耐火二層管のパイオニアとしての地位をより強固なものにしています。
決算賞与や特別賞与も
社員の満足度は高い
次を担う新しい人材を積極的に募集しています。求める主な職種は、営業開発と工場における製造担当。優秀な人材は、営業や製造、経理などジョブローテーションさせることで、総合力を身につけてもらっています。製造を経験しているからこそ、営業でもお客様にいい提案できるという側面があります。私も含め、現在の幹部はみなジョブローテーションを経験しています。先述した通り2社の事業撤退により、弊社が耐火二層管の市場をほぼ独占する形になり、業績がさらに上がっています。そこで、社員全員に特別賞与を出すことにしました。幹部以外誰も知らないサプライズなので、みんなの喜ぶ顔を見るのが楽しみです。その他にも決算賞与はずっと継続して出しています。従業員持株会もあり、社員の7割が会社の株を保持。奨励金も1割出しています。毎月の試算表も社員に公開して、経営への参画意識を醸成しています。部下が上司に「こんな仕事を受けたら資金がもったいないじゃないですか」と言っているのを小耳に挟み、いいぞ!と、ほくそ笑んでいます。