株式会社不二鉄工所

当社はウェブハンドリング分野の機械設計、開発、販売に携わる創業70年の老舗メーカーです。食品ラップや液晶テレビのディスプレー用フィルムなどを生み出すのに欠かせない「巻取機」「スリッター」「自動包装機」などの大型機械を開発製造してきました。このような大型機械はそれぞれが独自な形状のオーダーメイドで、その製作はすべてがオリジナルです。関わる人の発想力や創造力まで問われる繊細な技術の世界といえます。この分野においてお客さまからのあらゆる要望に最高の品質でお応えしようと、私たちは努力を重ねてきました。創業以来約70年という長い期間に培ってきた技術は、いつのころからか「技術の不二鉄工」の異名をとり、他社に真似ができない高度なものと評価をいただいています。現在実績は、名実ともにアジアNO.1。自社工場を持ち、特許保持数も220件を超えました。なにより技術系社員の約半数が1級技能士の資格保持者という人の財産に恵まれています。

当社ではソフト・ハードの設計開発から、お引き渡し以降のフォローまで、すべて自社工場で行っています。自社で全行程受け持てることで、お客さまのニーズに合わせた納期や柔軟な加工に対応できます。社員さんの中には「一品一様」で自身にすべて采配を任されることに魅力を感じる人や、大型の巻取機、その価格も数千万から数億円というスケール感に圧倒される人もあり、それぞれの目線で当社の魅力を感じてくれているようです。お取引先としては、大手企業さま、老舗企業さまの多くに当社の製品をご利用いただいています。
2024（令和6）年に70周年を迎える当社は2023（令和5）年、次のスタートに向けてロゴを一新しました。社風をよく表せたと思うのでご紹介します。当社の社名は不二鉄工所ですが、現在の当社は、従来人々がイメージする「鉄工所」とは少し趣（おもむき）が違います。そこで鉄工所のイメージを外した「FUJI　TEKKO」をデザインして、コミュニケーションロゴを創りました。最後の「O」はよく見ていただくと「巻取機」のデザイン。手をつなぎ成長していく社員のイメージも併せて託しました。色は高貴さを表す紫を選び、真摯な心でお客さまのニーズにお応えする覚悟を表現しています。ロゴの変更に伴いホームページ、名刺、作業着など徐々に反映されていきますが、なにより現代の激しい変化に勇気をもって踏み出していこうとする、当社の想いを感じていただければと思います。　

2020（令和2）年から続いたコロナ禍で、学生さんの中には経済的に大変だった人もいるでしょう。大学の4年間、奨学金を受けると卒業時には数百万の借金となり、返すまでに長い月日がかかると聞き驚きました。社員には憂いなく仕事をしてほしい。そんな思いをこめて借主（社員）に代わって第3者（当社）が奨学金の返済を肩代わりする、代位弁済の制度を今年から導入しています。物価の高騰に合わせて昨年から導入した子供手当も、１人なら月々10,000円、2人目は25,000円、3人目なら45,000円、今後も継続します。一級技能士保持者には月30,000円の資格手当を支給、独身寮は家具付きで完備しています。社員とご家族に憂いなく過ごしてほしいという私たちの思いはぶれることがありません。
私は立場上「学生時代、将来の仕事のために何を学べばいいですか」とよく聞かれるのですが「なにもしなくていいですよ」とお答えしています。どうか学生時代にしかできないことを体験してきてください。そのあなたらしさを武器に、社会でぜひ腕を振るってほしいと思います。