生鮮食品に強みを見出し
人気スーパーへ躍進
大学時代からアメフトなどのスポーツに情熱を傾けていたこともあり就職は大手スポーツ用品メーカーへ。広報部や宣伝部などの華やかな部署で活躍していたものの、当初から小売に興味をもっていました。自分の裁量で商品を仕入れて売る。結果が売上としてすぐに出るのが小売の魅力です。一念発起して大手スポーツ用品メーカーを退職し、地元のスーパーで数年修行した後、仲間3人と創業しました。1989年、31歳の時でした。当時は大手スーパーが全国を席巻していた時代。最初の1年は、大手スーパーにどう対抗するか、試行錯誤の連続でした。彼らの弱みとは何だろう。そんな観点から私たちが辿り着いたのは生鮮食品でした。生鮮食品は、市場の競りにおいて買えば買うほど価格が上がります。売り切れる量だけ買って、毎日売り切れば常に鮮度の良い商品をお客様に提供できる。店の評判が良くなる上、うちのスーパーがたくさん売り切れば、ライバルのスーパーの商品が売れ残り鮮度も落ちる。さらに、社員一人ひとりが商品知識を徹底して勉強し、お客様により美味しい商品を提案できる体制を確立。以来、成長を続け現在では千葉に7店舗、埼玉に2店舗を展開するスーパーチェーンとして地元の人々に愛されています。
高いモチベーションで
小売の醍醐味を実感
各店舗の店長を筆頭にマネージャー、野菜、肉、魚、一般食品の各担当者、そして一般社員で構成される弊社。そのすべての社員が高いモチベーションをもって仕事に臨んでいます。モチベーションの原動力は、各店舗や各売場の売上などの数字を公開して共有していること。仕入れの判断やディスプレイの工夫、お客様への丁寧な商品説明など、今日がんばったことが毎日数字となって表れ、小売の醍醐味を全社員が実感することができます。また、裁量権の広さもやる気を喚起する要因となっています。例えば、各売り場の担当者に、仕入れやディスプレイなどを自由に決められる裁量権を与えています。本部が決めるのは売価だけで、あとは基本的に各店舗、売場にまかせています。自由裁量というのはそれだけ責任が重くのしかかります。自分で市場調査をして商品について勉強して、仕入れの判断を行う。新しい商品の販売を本部に直訴してくる担当者もいます。そうして自分で判断して売上に結びついた時は、大きな達成感を得られます。時には失敗もあります。しかし、失敗からしか学べないこともある。ですから、弊社では失敗は容認します。こうして、現場での実践を通じてみんな大きな成長を遂げていきます。
目標は1年1店舗拡大
若い力でPBの拡充も
今後の目標は、規模拡大。1年で1店舗は増やしていきたいです。規模を大きくすることによって優秀な社員のポストを増やし、活躍の場を広げていく。千葉、埼玉、東京エリアの中で、地域に根ざしたスーパーを展開していきます。さらに、プライベート・ブランドの拡大を目指しています。現在は生産者やメーカーとの直接取引が13社。九州のドレッシングや群馬の餃子など、すでに人気となっている商品も多数あります。営業担当が常に新しい生産者やメーカーを開拓しており、今後さらなる拡大を見据えています。人材採用の際に大切にしていることは、コツコツとがんばれる人。うまくいかなかったとしてもコツコツと原因を探り、改善策を導いていく人は自然と引き出しをたくさんもてるようになります。一緒に次のセレクションをつくっていきませんか。