ES技研株式会社
- 建設
- 太陽光事業(建設・保守・設計)、大型蓄電設備(建設・保守・設計)、グリーン水素事業
技術職
勤務先:広島市
中国版2026(2025年2月発行)
究極のクリーンエネルギーで
エネルギー自給自足の未来へ

究極のクリーンエネルギーで
エネルギー自給自足の未来へ
ES技研株式会社 代表取締役
久保田 英規 氏
PROFILE
1997年東京理科大学卒業後、中国電設工業株式会社に入社。送配電線設備業務に9年間の実務業務を経験し、電力インフラ知識を習得する。2006年京セラコミュニケーションシステム株式会社に転職。環境エネルギーエンジニアリング事業にて、公共産業用太陽光発電システム向けの設計やトラブル対応に従事する。2018年に独立し、ES技研株式会社を設立。発電原価6.0円/kWh以下の発電プラント建設を目標に、発電コンサルティング、発電所建設・運用保守に携わる。生涯をかけて、これまで培ってきた経験を生かし、再生可能エネルギーの更なる普及に努めている。
太陽光発電所の
建設・運営保守を軸に事業を展開
太陽光発電システム+蓄電池で
「安い」再エネの安定供給を実現
また、発電原価の低減にも挑戦しています。私たちの特徴的な取り組みの一つが、オンサイトPPAでの太陽光発電システム導入です。電気の利用者である導入企業に屋根などのスペースを提供していただき、当社が設備を設置して発電した電力を供給するビジネスモデルです。一般家庭では1kWh使用するのに約35円かかりますが、私たちは発電原価6円以下、標準販売価格9.5円/kWh(税別)という、市場より安い金額で供給しています。
当社では大型蓄電池の事業も行っています。1案件の容量は8MWh。この規模の蓄電所が各地にできることで、太陽光発電システムの欠点であった不安定さを克服して電力を平準化し、低価格で供給できるようになるのです。安価なエネルギーを国産で作ることは、日本国内で電気を使うすべての人の利益につながると信じています。
究極のクリーンエネルギーが
切り拓く持続可能な未来
関連して、いま世界で脱炭素社会に向けてカーボンニュートラルが謳われていますが、これがいい言葉だとは思いません。「ニュートラル」とは、排出量と同じだけ吸収・除去して差し引きゼロにするというもので、トントンになりさえすればいい。これはCO₂増加を許容しており、理論的に破綻していると考えます。私たちは差し引きゼロではなく、ネガティブを目指さなければならないのです。
当社は、太陽光発電の余剰電力を水素に変換し、グリーン水素の実用化に向けて取り組んでいます。特に水素エネルギーの普及に欠かせないのが、水素製造コストの大幅な削減です。国は2030年までの目標として30円/Nm³を掲げていますが、私たちは広島大学との共同研究を通じて、20円/Nm³までの引き下げを目標にすすめています。
グリーン水素の可能性を
多くの人に知ってもらいたい
今の若い世代は環境問題への関心が高い人がとても多いようで、私たちの取り組みに興味を示してくれる学生も増えていて、頼もしく思っています。
私にできるのは、水素が一般的なものだと多くの人に知ってもらい、使ってもらうところまで。その先は次の世代にバトンタッチして、水素を日本の中で有意義に使ってもらいたい。利益追求ではなく、エネルギー自給自足の実現に向けて、認知と普及に取り組んでいきたいと考えています。
ES技研株式会社
- 所在地
- 〒730-0004
広島県広島市中区東白島町11-7 - 電話番号
- 082-225-8881
- 設立
- 2018(平成30)年1月
- 資本金
- 2,000万円
- 従業員数
- 17名
- 事業内容
- 太陽光事業(建設・保守・設計)、大型蓄電設備(建設・保守・設計)、グリーン水素事業
- 企業サイト
- https://esgiken.co.jp/