自社物流センターを開設
物流業界の課題を解決
弊社は1988年、運送業、工場倉庫構内請負業として大手物流会社の協力会社として創業しました。当時の物流業界は働く環境が劣悪で、私は元請け会社に安全面や環境、仕事効率化の改善を要望しましたが、経済面及び慣習的に無理という判断をいただき、これを機に理想の物流会社をつくるという思いのもと、2010年より自社物流センターの運営計画をスタートさせました。計画はまず、社員は家族という考えをベースに社屋は一般家庭並みの環境づくりを目指しました。その要諦は、社員食堂をつくること。ウォシュレットを完備したトイレ洗面所の近代化。さらに業者による徹底清掃と植栽剪定雑草除去による清潔環境維持。こうした方針のもと開設した自社物流センターは、以後10数年にわたり環境整備を継続し、社員の健康とモチベーションの向上に貢献しています。物流業界に蔓延していた課題を少しずつ改善することで、社員の離職率を大幅に軽減。結果、主に輸出品の輸送・保管・加工・保税などをワンストップで完結できる物流システムを備え、自社物流センター内で運用することでスピードとクオリティを提供しています。
関連事業を業務に加え
次々と事業領域を拡大
創業時よりスローガンとして掲げてきたのは「現在の仕事の少し前の作業、少し後の作業を考えよう」。これは例えば配達の仕事をやっているとしたら、その前には梱包の仕事がある。そうした現在の仕事の前後にある関連業務を自分たちの仕事にしていこうということ。この考えのもとで20もの業種を手掛けるに至っています。例えば異業種と思われる電気工事事業も、物流センター建設時に電気工事は必然です。冷凍冷蔵庫空調庫の設置・管理にも電気工事業は必要と判断し、事業に加えました。また、従来は梱包業者が独占していた輸出梱包作業も習得。2021年度は、大型貨物航空機200機(満載)以上の貨物を輸出梱包し、出荷するほどに成長しています。次々と事業領域を拡大してきた弊社ですが、創業以来長いおつき合いのお客様が多いことも特徴です。創業400年の醤油醸造業者、半導体製造装置、肥料、飼料、製粉、化学品、繊維等の会社など、実に多種多様なお客様に信頼をいただき、パートナーとして共に歩んでまいりました。こうしたお客様に弊社の成長を支えていただきました。
物流DXにも取り組み
自社システムも構築
物流会社を運営する上で最も大切なことは事故対策です。事故の大きな要因であるヒューマンエラーを防ぐために、独自の物流管理システムを構築。入庫時に1箱ごとにバーコードによるユニーク番号を付与し、搬出時に無線ハンディターミナルによるスキャンを行うことで、作業員1名による確実・迅速な業務フローを確立。搬入から搬出までオンラインでの管理を可能にしました。さらに、梱包の際はエビデンスのため1日5000枚もの写真を撮影する必要があります。これをパソコンで整理する手間を解消したのが写真撮影・管理システム。スマートフォンにアプリを入れるだけで、簡単に管理&仕分けが可能。作業負荷が従来の1/10ほどに軽減されました。また、輸出貨物の重量軽減とCO2削減、SDGsを計画し、木材梱包から強化ダンボールへの変更を実行中。そんな弊社は、2025年度グループ売上120億円を目指して、次の躍進を担う人材を広く求めています。営業、管理、現場、バックオフィスに加え、自社のDX(デジタルトランスフォーメーション)を担う方まで、様々な方々の挑戦をお待ちしています。