北海道の自然と向き合い
地域産業の礎を創る
当社の仕事は北海道、特に道東の自然と切り離して考えることはできません。(取材の)数日前の暴風雪でも農家さんの倉庫の屋根が飛んだりして、被害修復のため当社にも「早く来てほしい」という連絡がけっこう入りました。普段からお付き合いがあり信頼してくださる農家さんからの切実な連絡なので、可能な限り応えていますが、通常の仕事もあるので現場は一気に慌ただしくなります。災害対応は喜ばしい仕事ではありませんが、大規模な酪農家さんなどで被害が出ると、修理だけでも莫大なお金がかかりますし、誰かがやらなければ地域の暮らしを守ることもできませんから。自然と向き合いながら地域の人とつながっていけるのも私たちの仕事です。この1年ほどで乳価が上がり、酪農家さんたちの投資意欲も上向き、地域経済がやっとつらい時代を抜けたように感じられます。この地域は一次産業に関わる人がほとんどですから、地元の産業が上向けば街の活気も戻り、私たちも新しい挑戦ができるのではないかと、今後の展望には希望を持っています。
付加価値の高い技術で
厳しい時代も乗り越える
近年は離農者が増えて、別海町でも人口減少が止まらない状況です。その中で当社では今期、過去最も業績が良かった時と同程度の数字になりそうです。特に技能実習生向けの住宅「スーパーマイハウス」の売り上げがとても好調でした。お客様の多くは酪農家さんですが、建設業など幅広い業種の企業からも問い合わせが多く、工事が間に合わないくらいです。資材高騰の影響はありましたが、資材を購入して自社で作ることができるのが当社の最大の強み。資材価格の分を企業努力で賄い、なんとか値上げせずお客様の手が届く範囲で販売できたことも、ひとつの信頼につながったような気がします。今年の業績は良かったですが特に大きな仕事をしたという訳ではなく、こうした小さな仕事を地道に積み重ねていった結果ですね。大きな数字にごまかされることなく、当社の技術で付加価値をつけることが業績に一番大きく影響を与えたんじゃないかと。私たちは「物づくり」の会社ですから、効率よく安価で良い商品をご提供できれば、お客様もついてきてくれる。それにはやはり人材が一番重要な要素だと思っています。
ゼロから物を作ることが
個人と会社の成長に
デジタルやAIの時代だと言っても私たちのような「物づくり」の仕事は、最終的には人の手で作るという部分が変えられません。また似ていてもひとつとして同じものはない、いわば「一品料理」を作っているようなものです。その中でお客様のご要望を聞き想像力を駆使して的確な判断をすることは、決して機械ではできない仕事です。例えば「こんな農機具が欲しい」との要望を聞いて、頭の中で完成形を想像できるかどうか。さらに想像したものを実際に図面に落とし込んで、最終的に形にしていくのが私たちの仕事です。想像したものが実物になった時の達成感は、他のものには代えられません。この行程を従業員が何度も何度も経験すると個人としての成長、ひいては会社の成長にもつながるんです。また自分ができない仕事はできる人を見つけて教えてもらいながら技術を磨いていけば、お客様からの信頼感も深まっていくはず。そのためにも「最初から諦めないことが大事」。研究心や探究心を持ち、想像力を仕事に生かしてくれるような人にはとても向いていると思います。会社にとって人材は宝なので、大それた目標よりも従業員が安定して暮らせる環境づくりをしていきたいです。当社の創立25周年を前に、従業員のモチベーションが上がるように、何か記念のものやイベントで還元したいと考えています。