株式会社響建設
- 建設
- 建設業
技術職
勤務先:高知県下の各作業所
四国版2026(2025年2月発行)
最先端の技術・情報を駆使し
新しい可能性を切り拓く

最先端の技術・情報を駆使し
新しい可能性を切り拓く
株式会社響建設 代表取締役社長
丁野 敏明 氏
PROFILE
(ちょうの としあき)
1954年生まれ。高知工業高等専門学校土木工学科を卒業後、
1976年響建設に入社し、88年に代表取締役社長に就任。
創業50年で培った実績と信頼の基盤
当初は下請け工事が主でしたが、新規開拓の努力を重ね、自治体案件を含む元請け工事に取り組むことで、企業としての地位を確立しました。平成初期に地方で建設ラッシュが到来すると、創業地・いの町の国道沿いの主要建築物に広く関与し、同地に建設した集合住宅が2024年高知県環境不動産認定第一号にも選出されています。1995年に本社を高知市に移転後、当社は新たな挑戦を続け、デザイン性の高い住宅や耐震補強工事を手掛け、大型公共工事の受注でも実績を重ねました。こうした取り組みの結果、2015年には売上高20億円を達成。これは単なる数字の達成に留まらず、事業の多様性と安定性を象徴するものです。
売上が公共工事の需要や規模に左右される業界特性がある中で、私は「会社の中身をより良くすること」に常に重点を置いてきました。当社の強みは、若手から70代のベテランまで幅広い人材が揃い、一人ひとりの施工管理能力に基づいた現場管理を実現できる点です。また、どんなに小さな仕事でも丁寧に対応する姿勢が顧客に評価され、現在では官民問わず多くの分野から継続的に引き合いをいただいています。さらに、高知県産材の活用と持続可能な建築の推進が評価され、「高知県木の文化賞」を受賞するに至りました。
3D-CAD活用による
設計と施工の進化
CLT工法で拓く
木造建築の未来
当社ではこの技術を活かし、社屋隣接地に3階建て15戸のCLT賃貸アパートを建設しました。また、これまで5棟のCLT建築物を施工、現在、いの町・大豊町で2棟建築中です。今後の計画も数件あり、更に地域への展開を進める予定です。自社倉庫の建築にもCLTユニット工法を採用し、効率化を図るとともに、新しい建築手法を実証しました。こうした取り組みは、高知県産木材の活用を通じて地元経済の発展にも貢献しており、高知県との協定に基づき、CLT建築の普及活動を進めています。
さらに、当社ではCLT工法を実際の建築現場で学べる機会を提供。建築を学ぶ専門学校生を対象に現場見学会を開催し、次世代の人材育成にも力を入れています。学生たちはこの新しい工法に触れ、建築の未来を担う意識を深めています。
加えて、当社はクラウドツールやデジタル技術を積極的に活用し、営業管理、施工管理、現場監視の効率化を図っています。社員一人ひとりが新しい技術に挑戦できる環境を整え、「やりがい」と「成長」を実感できる職場づくりを目指しています。「新しいものを積極的に取り入れる」という企業文化を大切にし、当社はこれからも地域とともに未来を切り開いていきます。
株式会社響建設
- 所在地
- 高知県高知市鴨部1-22-24
- 電話番号
- 088-844-7300
- 設立
- 1970(昭和45)年4月
- 従業員数
- 20名
- 売上高
- 12億7,500万円(2024年6月期)
- 事業内容
- 建設業
- 企業サイト
- https:///hibiki-cc.jp